紅殻町博物誌
世の中には、いわゆるインチキ商品というのがある。たいそうな性能、効能を謳っておきながら、中味は全く実を伴わない、いわば詐欺まがいの品々だ。
そういった怪しげで胡散くさい品々ばかりが当たり前のように出回っている町が、この日本の片隅に存在していたとしたなら?
そしてその町では、それらの品々が本当に謳い文句の通りの力を発揮しているとしたなら?
どうしてその町に限ってそんなことが起こりうるのか―――
それは、その町には、けして世間の表には出てこない、とある秘密が隠されていたから―――
これは、地図に無い町の、図鑑に載らない風物と、記録に残っていない事件の、物語。
その町の秘密を巡って交差する、想いと企みの物語。
想玩 | 玩过 | 在玩 | 搁置 | 抛弃 |
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