恋する乙女と守護の楯 ~薔薇の聖母~
シールド9 こと 如月修史 は、セント・テレジア事件を乗り切った功績が評価され、アイギス内で確固たる立場を築いていた。
……“女装潜入担当” として。
その後も複数回の潜入を繰り返し、修史は疲れ果ててアイギスを辞めることすら考えるようになっていた。
「部長っ! もう女装案件はイヤだっていいましたよね!」
「ごめんっ! もう引き受けちゃったんだよ! 今度、今度が最後だから! さきっちょだけだから!」
怒ってみても育ての親である部長に頼まれてはイヤとは言えず、
これが最後という約束で向かったのは、セント・テレジアを彷彿とさせる お嬢様学校だった。
「今回の任務だが、君には、この学校で生徒会長に立候補し、勝利してもらいたい」
「はああっ!?」
「なお、工作員が数名、先に潜入してるが任務の性格上教えることは出来ない。 健闘を祈る」
サポートなしで超お嬢様学校に転入し、2ヵ月後に迫った生徒会長選挙に立候補して、見事会長とならねばならないという無茶ぶり。
しかも仲間はいるらしいが教えてもらえない。 無理難題にもほどがあった。
その背後にあるのは、お嬢様学園の生徒会長になった者を殺すという予告犯の存在。
さらには学園関係者の娘が集まる “淑女同盟” と、自治組織 “学園委員会” の対立。
その影には学園の伝統の名の下に行われている悪事と二重の罠の存在が……
如月修史は生徒会長となって、もつれた糸を解きほぐすことが出来るのか?
「必ず君を守る。 だから、俺を……信じてくれ」
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