ロード・エルメロイII世の事件簿 6 「case.アトラスの契約(上)」
ついに、物語は『彼女』の故郷に至る。
半年前、ライネスとロード・エルメロイII世は、第五次聖杯戦争で勝利する手がかりを得るため、とある辺境の墓地を訪ねていた。
だが、一見平凡な墓地と村には奇妙な掟と謎が秘められており、そこで遭遇した事件と人々が、後々までふたりを縛り付けることとなったのだ。
黒い聖母。
ブラックモアの名を継ぐ一族。
灰色のフードで顔を隠した、寡黙な墓守の少女。
そして、時計塔と並び称される魔術協会のひとつ――
アトラス院の院長が姿を現したとき、事件は真に変転する。
死と生、過去と現在が交錯する『ロード・エルメロイII世の事件簿』、第零幕にして第四幕、ここにスタート。
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