フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
嵐の夜、三浦半島沖を航行する漁船・第三海神丸が大ダコに襲撃され、沈没する。ただ1人、生き残った男が「仲間は全員、タコに続いて海から現れたフランケンシュタインみたいな怪物に食われた」と繰り返したうえ、噛み砕かれて吐き出されたかのような乗組員の衣服が引き上げられたことを受け、海上保安庁はフランケンシュタインの研究で有名な京都のスチュワート研究所へ連絡を取る。
スチュワート博士は「研究所で育てられ、1年前に富士で死んだはずのフランケンシュタインが生き返り、漁船を襲ったのではないか」との問いに「仮に生き返ったとしても海にいたり人間を喰うことはあり得ない」とし、サンダと名付けられたこのフランケンシュタインの世話をしていた所員の戸川アケミも「サンダはおとなしく素直だった」として、これらの疑いを全面否定する。
しかし、その後も三浦半島付近では海の怪物による被害が相次ぎ、スチュワート博士とアケミはフランケンシュタインの目撃報告をもとに富士山へ、間宮博士は横須賀へ、それぞれ向かった。果たして引き上げられた漁船からは海棲生物の細胞組織が、また山中では巨大な足跡が発見された。間宮の持ち帰った細胞組織がフランケンシュタインのものと判明した直後、曇天の羽田空港に巨大なフランケンシュタインが現れ、女性事務員を食らう。雲間から太陽が覗くや、そのフランケンシュタインは慌てて海へ姿を消した。
一連の事件がフランケンシュタインによるものと判明し、スチュワート博士とアケミは対策会議に出席するために上京する。スチュワート博士は、山と海とにそれぞれフランケンシュタインがいるのではないかと想像する。会議では強い光や火に弱い海のフランケンシュタインの性質が間宮によって指摘され、市民に灯火要請が出される。その夜、ビアガーデンを襲ったフランケンシュタインはライトを浴びせられて境川から上陸し、自衛隊によって太田橋付近の谷川へと誘導される。ここに、殺人光線による細胞組織の徹底消滅を図る「L作戦」が実行され、フランケンシュタインは陸上自衛隊のメーサー殺獣光線車と放電攻撃によって感電死寸前となる。ところがそこに、さらに巨大なもう1頭のフランケンシュタインが現れ、自衛隊を牽制して海の怪物を連れ去る。
海と山のフランケンシュタインは、それぞれ「ガイラ」と「サンダ」と正式に命名される。両者の細胞は完全に一致し、2頭は「分身」であることが確定する。サンダは心優しく、ガイラを湖の水辺で保護しながら、湖に落ちかけたアケミを救って怪我を負う。一方、ガイラは霧に乗じて湖を訪れた人々を食らい続け、ついにサンダを怒らせる。サンダの攻撃に、ガイラは海へ逃げ出して消息を絶つ。サンダの保護管理を主張するスチュワート博士と、両フランケンシュタインの徹底消滅を主張する橋本陸将補が対立する中、餌を求めて東京銀座に現れたガイラを追い、サンダも現れる。負傷を押してガイラを止めようと立ち向かうサンダを自衛隊が援護しながら、両フランケンシュタインの戦いが始まる。サンダは晴海埠頭に逃げ込んだガイラに最後の説得を試みるが、ガイラが拒絶したため最後の戦いを始め外海に出ていく。しかし、外海で海底火山が噴火し、両フランケンシュタインは噴火に巻き込まれて海に消えていった。
想看 | 看过 | 在看 | 搁置 | 抛弃 |
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