六ツ星きらり
「ようこそ、天文部へ!」
クラッカーが鳴らされ、皆がジュースで乾杯する。その日、俺―――東雲智樹は、天文部の正部員となった。私立銀星学園天文部。正部員数、たったの2名。そのくせ、年間予算と影響力は学園一だという。普通の生徒からは、「敬して遠ざける」ってな感じで扱われてる。
どうして俺が、そんなクラブに入ってしまったかというと、まぁ、なりゆきと好奇心というヤツだ。それに、どんなに変なクラブといっても、所詮は文化系。活動内容といえば、星を観察するのが関の山だろう。……などと、高を括っていたのが大間違い。その日を境に、俺の学園生活は、ハード&エキサイティングなものへと一変した。
理不尽と傍若無人の権化のような部長を始め、関係者は皆、一癖も二癖もある変人ばかり。そんな環境で、日々が平穏無事に過ぎることなどありえない。もっとも、俺自身、それを結構楽しんでいるわけで。つまり、俺もまた天文部のライト・スタッフだったということだ。
『星降る都』星城京。千歳の都の片隅に、綺羅星たちは集い来る。
―――そして、物語は始まった。
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