バッカーノ! 〈19〉1935-B Dr.Feelgreed
ヒューイ・ラフォレットの脱獄で混乱するNY。その中心とも言えるのは、フライング・プッシーフット号やギャング関係者たちが集うフィーロのカジノだった。だがそこに現れた異質な人物により、事態は大きく動いていく。そのルノラータ・ファミリーから来たメルヴィと名乗る人物に、マイザーだけでなく、過去の記憶を持つフィーロも不信感を抱かずにはいられず──。
一方、1700年代にヒューイと絡んでいた錬金術師たちもそれぞれの思惑で動き始める。NYに集まりつつある彼らの目的は何なのか。そして、どこに向かっているのか──。
全ての鍵を握るのは、『葡萄酒(ヴィーノ)』という殺し屋の動向だった。果たしてこの切り札(ジョーカー)を手にするのは誰なのか──。
さらには、街を彷徨う詐欺師(ネイダー)が出会うのは一体誰なのか──。
謎と混沌が渦巻くNYで、1930年代最後の馬鹿騒ぎが静かに浸透していく。
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